きっと遺伝よね
受け口はすぐに直さなくとも子供さんが大きくなってからでも矯正で治す方法があります。
外科矯正 (術前矯正・外科手術・術後矯正)
大人になっても症状、程度によっては2年~3年で治ります。また、顎顔面変形症と診断されたら健康保険対象となります。
成長に伴い、反対咬合は顕著になることがあります。
成長が止まっても、歯の噛み合わせだけが逆の歯性反対咬合の場合は矯正治療だけで治ります。骨格性反対咬合の場合、外科矯正が必要になる場合があります。
反対咬合の弊害はいくつかあります。発音がしにくいこともありますが、思春期に子供同士でからかわれることがある等多くの場合審美的問題です。 より健康的な生活が求められる時代であることはまちがいありません。
反対咬合は3歳を過ぎた頃から治療を開始できます。子供さんが小さいうちは、選択肢は一つです。
3歳
■ ムーシールド療法
ムーシールドは口腔周囲筋群の不調和を整え、正常な筋機能に導き、正常な咬合に誘導する装置です。
反対咬合の家系に限らず、成長に伴い再び治療を必要とする可能性があります。
各医師の診断に従ってください。
子供さんが大きくなると治療方法の選択肢が増えます。
6歳
チンキャップ
フェイシャルマスク
床矯正装置
ムーシールド療法
2×4装置と顎間ゴム
コイルスプリング
機能的矯正装置
13歳
- チンキャップ
- 上顎前方牽引装置
- 2×4と顎間ゴム
- リンガルアーチ
- 機能的矯正装置
- 床矯正装置
17歳
- ブラケットを付けた矯正装置
- 外科矯正
早い時期に、まず逆の噛み合わせを治しておこうというのが「早期初期治療」の考え方です。逆の噛み合わせは上顎の成長を阻害し下顎の成長を促進すると考えられているからです。個々の患者さんによって症状が異なり治療方法は変わることがあります。どうぞ本ホームページにリストされた歯科医院さんにご相談ください。
ムーシールドの装着
口の中にはめている程効果があります。しかし昼間ムーシールドを使うことは現実的には難しいと思います。したがって就寝時に使うことをおすすめしています。寝ている間だけ装着することが子供さんへの負担が少ないとされています。昼間でもテレビを見る時に練習することは、就寝時上手に使えるために効果的な方法です。
ムーシールドの効果
口を開けて寝ていても唾液を嚥下するときには必ず口を閉じます。そのときに筋肉が働いてムーシールドの効果であごを正常な位置に戻そうと筋肉が訓練されます。ムーシールドを外しても元に戻らない様になるまで1年以上かかる場合もあります。
ムーシールドを正しく使いましょう
歯科医師による定期的な観察が必要です。また、調整を必要とする場合があります。指示にしたがって必ず通院して下さい。どのような装置で治療しても治らない場合があります。多くの場合、正しく使われていない等使用方法に問題があります。担当医の指示に従ってください。